情報音楽コースに受かるために大切な3つのこと
日本大学芸術学部音楽学科情報音楽コースの受験対策は、通常の大学を目指すような人たちの受験対策とは大きく異なった要素が必要不可欠です。「なぜこのコースで学ぶのか」「大学での学びを通じて何を成し遂げたいのか」という、受験生の本質的な思考力と熱意が問われます。現役生として入試を経験した私が、合格のために本当に大切だと感じた3つのことをお伝えします。
① 自分の学びたいことが、日芸での学術的な学びと結びつくこと
情報音楽コースへの入試で最も重要なのは、「なぜ他の音大や音楽専門学校ではなく、日本大学芸術学部の情報音楽コースでなければならないのか」を明確に語れることです。
情報音楽コースは、音楽とテクノロジーを融合させた学術的・実践的な教育を行う非常に特殊なコースです。作曲・DTM・映像制作・音楽心理・音楽情報処理など、他のどの大学でも学べない独自のカリキュラムが揃っています。
「やりたいこと」と「日芸の学び」を繋げる
面接や書類審査では、必ずと言っていいほど「なぜ情報音楽コースを志望したのか」が問われます。このとき、「音楽が好きだから」「DTMをやりたいから」という漠然とした答えでは不十分です。
大切なのは、自分がやりたいこと(例:映像と音楽を融合させた作品を作りたい、音楽×プログラミングで新しい表現を探求したい)と、情報音楽コースの具体的な授業・研究内容がどのように結びついているかを、自分の言葉で語れることです。
さらにここに独自の要素を付け足して自分だけの志望理由を固めていく必要があります。そこには、これから自分が創造したい音楽や研究を絡ませていく必要があり、その現実性と面白さが合格に直結していると私は考えています。
POINT:情報音楽コースのシラバスや教員の研究内容を事前に調べ、「○○教授の△△に関する研究に興味があり、入学後は〜を学びたい」という具体性を持たせることが、他の受験生との大きな差になります。
② 誰にも負けない熱意や強みを持っていること
情報音楽コースの入試では、学力だけでなく「この人物は入学後に何かを成し遂げられるか」という可能性が重視されます。そのために必要なのが、誰にも負けない熱意と、あなただけの強みです。
「熱意」は行動で証明する
口で「音楽が大好きです」と言うだけでは熱意は伝わりません。入試までに、自分の熱意を「行動」として示せるものを積み上げておくことが重要です。
例えば、自分で作った楽曲をSoundCloudやYouTubeで公開している、コンテストに応募した経験がある、高校生のうちからDAWを習得してオリジナル作品を制作しているなど、具体的な実績や活動歴は非常に強力なアピール材料になります。
「強み」は唯一性を意識する
情報音楽コースには、音楽が得意な受験生が全国から集まります。その中で埋もれないためには、「自分にしかない強み」を意識することが大切です。
音楽の技術だけでなく、プログラミングの経験、映像制作のスキル、デザインの感覚、あるいは全く異なる分野(スポーツ、文学、科学など)との掛け合わせが、あなたの独自性を際立たせます。具体的エピソードが現時点で思いつかなくても、自分という人間がどのように生きてきたのかを振り返ることで、結びつくこともあるかもしれません。
POINT:「私は〇〇という経験を通じて、音楽と△△を掛け合わせることに可能性を感じました」という形で、自分の強みのストーリーを語れるよう準備しておきましょう。
③ 将来のステップアップのロードマップを描けていること
情報音楽コースの入試で合格する受験生に共通しているのは、「大学卒業後の自分」まで見据えたビジョンを持っていることです。
大学は「通過点」として捉える
「情報音楽コースに入りたい」というのはゴールではなく、あくまでもスタートラインです。入学後に何を学び、卒業後にどのような活動をしていきたいのか、そのロードマップを描けているかどうかが、教授の先生方に「この人は本気だ」と感じさせる決定的な要因になります。
例えば、「在学中に音楽制作の技術を磨き、卒業後は映像作家として活動しながら劇伴音楽を手掛けたい」「音楽×プログラミングの技術を活かして、インタラクティブな音楽体験を提供するサービスを立ち上げたい」といった抽象的な目標を語るのではなく、「在学中から楽曲を○○コンペティションに応募し、音楽で生きていくビジョンをさらに固めていく」や、「大学4回生時に音楽×プログラミングスクールを起業し、今まで得た知見を活かしながらビジネスの基盤を整えて卒業後には月の純利益△△円を目指す」などの超具体的な目標は、面接官の印象に強く残ります。
「なぜ今、情報音楽コースなのか」に答える
将来のロードマップを描く上で重要なのは、そのロードマップの中に「情報音楽コースで学ぶことの必然性」が組み込まれていることです。単に「音楽を学びたい」ではなく、「情報音楽コースで学ぶ〇〇が、自分の将来の目標の達成のためには不可欠だ」という論理的な繋がりを示すことが、説得力のある志望理由書・面接につながります。
POINT:「10年後の自分」「20年後の自分」を具体的にイメージし、そこから逆算して「だから今、情報音楽コースで学ぶ必要がある」という流れを作ることが、他の受験生との圧倒的な差になります。
まとめ:合格のために大切な3つのこと
・自分の学びたいことと、日芸・情報音楽コースの学術的な学びを具体的に結びつける ・行動で証明できる熱意と、自分だけの唯一無二の強みを持つ ・大学卒業後まで見据えた将来のロードマップを描き、情報音楽コースである必然性を語れるようにする
私は過去の受験対策や指導、そして当コラムの執筆を通じて、日本大学芸術学部音楽学科情報音楽コースの受験対策はかなり就活に近いものであると考えています。だからこそ様々な自分の魅せ方を研究し、それを誰にも被らないように鋭利なものにしていくことが求められていると感じています。情報音楽コースの入試は、決して難攻不落ではありません。しかし、「なんとなく音楽が好きだから」という準備では通用しないのも事実です。自分自身と真剣に向き合い、「なぜ自分が情報音楽コースで学ぶべきなのか」を言語化する作業こそが、合格への最短ルートであると私は確信しています。
情音進学塾では、合格に向けたプロセスを様々な音楽的視点からマンツーマンでサポートします。大学で学べることがわからない、自分自身の強みがわからないなどの初歩的な質問でも、面接や作曲などの具体的な技術でも指導が可能です。ぜひ一度ご相談ください。
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